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禁煙リスクを背負うことで健康が蘇ってくる

近年はタバコ代がどんどん値上がりして、ヘビースモーカーにとってはまったく痛いところ、下手をするとタバコ代だけでちょっとした食事ができてしまうほどです。

タバコ代が懐に痛いのはともかく、喫煙は身体に害がありそれはあなたの健康を大きく損ねてしまうのです。
昔からタバコの害はいろいろと言われ続けてきました。
ここで、タバコが健康に及ぼすさまざまな害を紹介しましょう。

タバコに含まれる有害物質

まず、タバコの煙です。
タバコの害で「タール」という言葉をよく聞くかと思いますが、喫煙をするとタバコの葉に含まれる有機物質が熱で分解されてさまざまな化学物質の結合体ができますが、それがタールです。

タールには、4000種類以上の化学物質が含まれていますが、そのうち発がん性物質は60種類にものぼります。
その中で、ヒ素やカドミウム、一酸化炭素、アセトン、トルエンなどは耳にしたこともあるでしょう。
ヒ素は通常殺虫剤に使われますし、殺人事件に用いられたケースもあります。

カドミウムはカーバッテリーに使用されていますが、公害の被害で知られています。
一酸化炭素は排気ガスに含まれますし、アセトンはペンキ除去剤、トルエンは工業溶剤に使用されます。
こういったものががんを引き起こす原因を作り上げているのです。
また、たばこの害としてニコチンもよく知られています。

ニコチンの毒性は青酸に匹敵するほどの強力なもので、かつては殺鼠剤やゴキブリの駆除剤として使われていたこともありました。
そんな毒性の高いニコチンの恐ろしさはその依存性です。

依存症になりやすい割合は、ニコチン>ヘロイン>コカイン>アルコール>カフェインの順とされています。
そしてその禁断症状の強さは、アルコール>ヘロイン>ニコチン>コカイン>カフェインの順となり、つまりニコチンは依存症となると麻薬よりもやめるのが難しいのです。
このようなタバコの害は必然的に寿命を短めます。
喫煙を続けることで寿命は10年も短くなり、たとえば35歳の人が70歳まで生きられる割合はタバコを吸わない人なら81パーセントであるのに対して、タバコを吸う人は58パーセントと大きく下がってしまうのです。

タバコによって引き起こされる病気

タバコに含まれる有害物質が引き起こす病気にはいろいろあります。
前述したがんでは、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、胃がん、すい臓がん、膀胱がん、子宮頸がんなど、ほとんどのがんが喫煙によって引き起こされます。

また、心筋梗塞や脳卒中といった生死にかかわる重大な病気に罹る確率も大きくなります。
その他にもうつ病や動脈硬化、高血圧、糖尿病、肺炎、胃潰瘍、骨粗しょう症などの罹患率も高くなります。

女性なら、妊娠や出産に悪影響が出たり、生まれた赤ちゃんが突然亡くなる乳幼児突然死症候群を引き起こす可能性もあるのです。
このように、ありとあらゆる病気になってしまう危険性をはらんでいるのが喫煙というわけです。
喫煙をやめるとこういった病気に罹るリスクが減るだけでなく、寿命も延びます。

これまでタバコを吸っていた人でも、喫煙により失った寿命を取り戻すことは可能です。
たとえば35歳から禁煙を始めたなら寿命は10年延び、40歳で9年、50歳で6年、60歳でも3年間寿命を延ばすことができるのです。
さらに喫煙は周りの人に健康も損ないます。

夫が喫煙者の場合、その妻はタバコを吸わないにも関わらず肺がんになるリスクが約2倍になるというデータもあるのです。
いわゆる「受動喫煙」というもので、このリスクは夫の喫煙本数が多いほど高くなっています。
空気清浄機を使っても、タバコの煙に含まれる有害物質をすべて取り除くことはできないのです。
愛する家族のことを考えるなら、禁煙は必要なことなのです。

禁煙のメリット

禁煙のメリットは健康や寿命を取り戻すだけではありません。

咳や痰が止まり、さらに味覚や嗅覚が鋭敏になることで食べ物がおいしく感じられます。
肩こりがなくなったり朝の目覚めが良くなったり、口臭がなくなったり、女性なら肌の調子が良くなります。
また、禁煙よってタバコ代が必要なくなります。

1日に一箱吸う人なら1年間に節約できる金額は約15万円、ひと月に換算すると1万円以上で、その分がお小遣いとして使えるわけですね。

自分一人ではなかなか禁煙できないという人なら、病院で禁煙治療が受けられます。
処方される薬にもよりますが、健康保険を使えば(自己負担3割として)だいたい8~12週間で13,000~20,000円程度で治療を受けることができます。
1日に数箱吸う人はもちろん、一箱しか吸わない人でもタバコ代よりも安くなるはずです。

チャンピックスの働き

このように健康にも経済的にも大きなメリットのある禁煙に、今すぐにでも取り組むことをおススメします。
禁煙のための飲み薬として「チャンピックス」があります。

これは、タバコを吸うことで脳の中のニコチン受容体にニコチンが結合して快感を生じさせるドーパミンという物質の放出を少なくしてニコチン切れの症状を軽減する働きをします。

また、ニコチンの受容体への結合を阻害することで、禁煙中にタバコを吸ってしまっても「おいしい」と感じさせにくくする働きもあります。
チャンピックスの服用にあたっては、必ず医師の指導のもと行なうようにしましょう。